日本の伝統楽器である和太鼓、三味線、尺八とギター、ベース、ドラムス、シンセサイザーという洋楽器のサウンドを融合させ「新たな日本の音」を創造するべく結成された音楽グループ。

日本から世界への旅立ち Gloval Vision 欧米的音楽が日本のヒットチャートを賑わすようになった現在、特に若い世代の人達にとって日本の伝統音楽は遠い存在になってしまっている。しかし邦楽器の持つ不思議な音色がロックと一つになったとき世界でただひとつの「Japanese
Rock'n Roll」が誕生する。邦楽器のメンバーは幼い頃から邦楽という分野でそれぞれの楽器に慣れ親しんできた。それと同時に彼らが好んで耳にしてきた音楽は70年代のロックだった。そんな彼らがこのグループを結成したのは当然のことであり、有り余るエネルギーを爆発させるための必然であったのだろう。「六三四(musashi)」は日本のみならず世界の音楽界に一石を投じるグループに成長する可能性を秘めている。
R&Rが50年代に輸入されてから、永い間、copyの時代が続き、西洋音楽至上主義の嵐が吹き荒れ、40年間を経て、今、誰もが当たり前にOriginal soundをくり出すことを試みるようになった。和太鼓、三味線、尺八という邦楽器にElectric instrumentsがコラボレートするムサシの音は、日本の巷で育った伝統芸と洋楽copyのRock'n Rollerがただ単に出会った"和洋折衷"の音楽ではない。邦楽奏者がJazzやClassic、そして時にはRockとJointすることは、今まで既に多くの試みがあったが、大概、一過性の企画ものとしての色合いが濃く、グループとして共に活動しようとする事は、その如何にもコンビネーションの悪そうな楽器の編成と、育った畑の違いからくるセンスのズレを前にして、断念せざるを得なかったに違いない。それは邦楽界の世襲制度、家元制度、古典至上主義とも大いに関係していたし、又、Rock界にしてもその英米Rock至上主義、Playerの邦楽への無関心が、この両者の実験的アプローチに留まった過去の一つの原因であったのではないだろうか?しかし、ムサシの邦楽器担当のメンバーは、若く、この若者たちはHard RockやLondon Punkを聴いて育っている。邦楽と洋楽が一つのグループに集結したと考えのは育った畑のことだけを取り出せば、当たっているといえるが、そのような説明の仕方は誤解を招くだろう。ムサシはOriginalな音で現代日本を表現したいと志した若者達が各々の畑で育てた作物や、土や種、そしてキャリアを持ち寄り、魂を込め、新たな土地で新たに品種改良された作物を収穫させたのである。Nativeとかエスニックといった捉え方も、甚だ迷惑であろう。彼らは全く、新しい日本の音楽を創造したというPrideを持っている。ムサシによって、日本のPop Musicが又一歩、前進することを願っている。VIVA! ムサシ!
音楽は直感である。耳から頭を通らずに体の内にいきなり流れこむ乱暴者なのだ。MUSASHIの音楽は将に私を直撃する。私の主宰する劇団"急旋回"の公演に、もっともっと嘘のない音が欲しかった。洋楽だの邦楽だの民謡などと枠におさまったものでない音が欲しかった。Musashiのプロデューサー小針克之助君に出会ったのはそんな時だった。使われる音楽は、太鼓・横笛・尺八・三味線、それにギター・ベース・ドラムス・シンセサイザー。このミスマッチと思われる編成が、現代の日本人の血を騒がせるのだから不思議だ。このサウンドは素晴らしい。