マイクロ広角レンズ番外編

X1.精密フォーカス調整機構

 

'05/8/6

Kochan


FUJINONの5メガピクセル魚眼レンズ FE185C057HA-1 はこれまで使用してきたマイクロ広角レンズ用

CCTVレンズとしては最も高解像度、高画質を示しているが、イメージサークルの周辺では色収差もかなりあり

総合性能の割に飛び抜けて値段が高すぎです。その他のレンズとの比較から6、7万円であれば少しは納得できるというものです。

実売価格参照

 とは言っても、今、世の中に出ているCCTVレンズでは最高性能であることは認めると言うか、やはり解像度の

高いこのレンズをついつい使ってしまう(購入してしまったからには使うしかない)。そこで問題になったのが、フォーカス

調整です。通常のCCTVレンズはフォーカス調整リングが付いているため、荒いフォーカス調整は、マイクロ広角レンズの

フォーカス筒で行い(レンズの使い方としてはとんでもなく近場にピントを合わせるため、CマウントやCSマウントの規定フランジバック

距離を大きく外れた位置でイメージを決像させていることになっています)、手軽に微妙なフォーカス調整を行うには、少し不便ですが、

マイクロ広角レンズの先端に位置するCCTVレンズのフォーカスリングを使うことが多かったわけです。

ところがこのFUJINONの FE185C057HA-1 レンズにはフォーカス調整リングが無い! たしかに、20cmから無限大

までパンフォーカスとなっていますから、工場出荷時に規定のフランジバック距離にピントが来るように調節して有れば

そのまま監視カメラのレンズとして使える訳です。しかし、マイクロ広角レンズではちょっと不便(フォーカス筒だけで

0.1mm程度の調整をするのはスキルが有る程度必要)です。そこで、今回は、精密調整機構を製作してみました。

 

 ゴムローラ式フォーカス調整機構

@DOITにて、白色LEDを使用したドリル作業用照明アタッチメントを見つけてきました。写真の様にかなり径の異なるドリル本体にも取り付け可能な様に、なっています。税込み840円でした。(LEDは今の高効率タイプと違いかなりくらいものです)

Aこれが本体の写真です。バンドの部分はカーボン混練度のかなり高いネオプレーンゴムで出来ていますので芯が入っているのかと思うほど硬くバネ性のある材質となっています。マイクロ広角レンズのフォーカス筒は短いのでこのバンドの一方を使います。

 

 

 

 

BLEDが3mmのネジで止まっていたのを外した状態です。下にあるのが25mm径キャスター用ゴムローラ(60円)です。このゴムローラの厚さを薄くカットしてバンドの取り付け部にワッシャーといっしょに4mmのネジで取り付けます。取り付けるときはバンドの切り込みの拡大とゴム軸径の拡大加工が必要です。

 

 

Cこれが完成写真です。フォーカス筒にローラが入る長溝を掘る事と固定用4mmネジで装着することで完成です。荒いフォーカス調整時は従来と同じく筒を持って伸び縮みさせ、微調時にローラの上を軽く押させて指の前後の感覚で微妙な動きをさせることが出来ます。(筒を持って移動させる時は軽い力で押さえているだけなのでローラは回転しませんが支障は有りません)難を言えば、バックラッシュが少しあることです。

 

 

 

 

 

 

 

スプリングネジ式フォーカス機構

こちらは、スプリングネジ式フォーカス機構です。サイドの黒ネジをゆるめておけば、レールを滑ってくれるため、これまでのフォーカス調整の感触と全く変わりません。およそのフォーカスポイントが決まれば、黒ネジを締めます。後はスプリングネジ(6mm)のダイアルをまわせば、バックラッシュのない微妙な調整が出来ます。、ダイアルの上部周辺を手の平でこすり込むだけで調整出来るほど操作性がよく、筒に付いていたロックネジが不要になります。FUJINONの FE185C057HA-1 レンズを使用する場合は大変便利になりました。使用感も良いし、手元側でフォーカス微調が出来るのは思いがけなく便利なので、通常のフォーカスリング付きCCTVレンズでもこの機構を主に使うことになると思います。

   

スプリングネジ式フォーカス調整機構部の拡大です。

この機構をもう少しブラッシュアップ(ダイアルを真円小径に、スプリングネジ位置をもう少しボディーに近づけることで出っ張りを少なくして黒アルマイト処理とする)して、マイクロ広角レンズの次のバーションであるタイプC(精密あおり機構と集光レンズボディーに真円アイリスをインストール)のオプションとする計画です。

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