マイクロ広角レンズの全て

14.真円アイリス

'05/8/16

Kochan


CCTVレンズには絞りが付いているのに何故アイリスが必要かとお考えになる向きもあると思います。確かに絶対では有りません。

しかし、写真をたくさん撮っていると不便さと性能上の問題が出てきます。確かにCCTVレンズの絞りを使って来たわけですが、

撮影中にファインダーを覗きながら絞りを開放にしてピント面を確認、その後絞りを所望の位置に持って来るのですが、絞りがマイクロ

広角レンズの先端で操作しにくい(他のリングも集合しているため)上、つい他のリングにふれたり誤って回してしまったりと、

ミスを起こしやすいことです。いちいちファインダーから目を外し、手を伸ばして操作するのも作業の流れを中断します。

もう一つの理由はメーカではCCTVレンズの多くの設計は絞りをたんなる露光調整と見ている節があります。これまで私のお勧め

レンズであるKowa のLMVZ164では、アイリスは3角形(3枚羽)です。これでは絞ってしまうと干渉を起こしやすいばかりでなく、

絵作りとしてのボケが汚くなります。従って、できれば、操作しやすい場所(無限光学系の場所が最適)に干渉の心配のない実サイズの

大きな真円のアイリスを導入すべきでは無いかとの方向になってくるわけです。本マイクロ広角レンズは丁度都合良く無限光学系を

ボディの中心かつ集光レンズ入射直前に持っています。ここに真円アイリスを導入しようとなったわけです。

この度、上記の理由からタイプCでは標準装備とする計画で真円アイリスの導入方法を検討していましたが詳細が決定しましたのでご紹介致します。

当初は、「12.ビデオカメラ用正立プリズム」で一度ご紹介しました様に、集光レンズボディーに連結させる別な部品を考えていました。

しかし、重くなる、みっともない、本体サイズが変化してしまう等々があり、これをスタンダードにしては私の美学に反した、エレガントさを欠く

製品は作ってしまうとの危機感から、今回、最終的に下図に示すような集光レンズボディー内蔵型に行き着いたわけです。

 

図の様に、アイリスを本体ボディーの中心、かつ、手でホールドしている位置に持ってくる事でズーム、フォーカス、と同じ流れで絞り調整が出来ることになります。調整リングが密集したCCTVレンズにいちいちさわることなく、撮影作業が出来る事になります。この集光レンズ直前の位置はレンズ設計の思想からもエレガントな場所となります。写真は黒アルマイト加工前のものです。

 

@新開発のアイリス付き集光レンズボディーです。この様に本体に独立に絞り機構をつけることで無理なく大きなfナンバーの光学系が組める事になります。また、フォーカス筒部を外して顕微鏡とする場合も被写界深度を深めた撮影が可能となります。

Aアイリスは12枚羽(真円アイリスと言えます)ですから理想的です。

 

 

 

 

 

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