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        ナイト・アウル       2004 jun Kojima

シマフクロウ(Blakiston'sOwl) の制作
北海道だけに生息する、世界最大のフクロウ。
魚食のフクロウ(世界的にも少数派)の生息地としては、
最北端になります。

制作に先立って、シマフクロウに関する資料に
可能な限り接し、具体的なイメージを確立します。
身近な鳥を観察するのも良い方法です。
様々な角度からスケッチすることも、
身体の構造を把握する上で役立ちます。

以前、釧路・根室で取材した資料も活用しました。
(残念ながら…野生のシマフクロウを
目撃した事は、ありません。)
まず、Shadeでモデリングを行います。
骨格図をもとに、プロポーションを決めます。

翼のモデリングでは、隙間や重なり具合に注意しながら、慎重に組み立てます。

鳥類の脚部は、外観上、ヒザが後ろに曲がっているように見えますが、
これはカカトの部分に相当し、ヒザは胴体の側面に、いつも折り畳まれています。
ヒトの姿勢に例えると、ウサギ跳びの姿勢に近くなります。

鳥類の祖先(恐竜との共通祖先)は長い尻尾、真直ぐ下へ伸びた脚を持っていました。
高度な飛翔に必要な軽量化のため尻尾を失い、バランスを取る必要上、
常にヒザを曲げて立つ(歩行中でさえ)ように進化しました。

この結果、地上での行動は著く制限されましたが、(ほとんど無防備になる)
飛び立つ際、曲げたヒザが力強いバネの働きをし、着地時はクッションの役目を果たします。

正射影法でレンダリングした画像を用意し、
テクスチャ描きの下絵とします。
(Vue4上では[垂直マッピング]を使用します)

下絵はおおまかな形状、各オブジェクトの
位置関係のガイドに使えれば十分なので、
軽いデータでレンダリング後、必要な大きさに
リサイズして使用しています。

Painterでテクスチャを描きます。

ほとんどの場合[低い不透明度・大きなブラシ]から、
[高い不透明度・細いブラシ]へと移行しながら、
仕上げていきます。

ラフ・ワイルドなどの紙テクスチャを反映させるには、
コントロールパレットで、テクスチャスライダを
より低い数値に設定します。

筆描きの効果が必要な時、[リキッド・粒]が便利です。
Painterにはユニークなブラシが沢山用意されていて
楽しいですが、ボケ足付きブラシ+リキッドが
絵具の使用感に近いです。

Vue4へLwo形式で取り込み、
[垂直マッピング]でテクスチャを貼ります。

川岸の風景を作成し、大気を設定します。

シーンは、[ライト色][環境ライト色]
[天空マップ色][太陽光への霧の影響(色)]
これらのパラメーターを変えることで、
劇的に変化します。

初めに夕暮れの大気を設定しました。
しかし、これでは魚食のフクロウに特徴的な、
鋭い爪が影に隠れてしまいます。
(狩りの際、外側の一本が大きく回転して、"X"型になり、
魚を捕獲しやすくなっています。)

最終レンダリングでは、夜間のストロボ撮影をイメージした照明設定に変更し、
シーンを完成しました。
シマフクロウ 翼の構造
1 初列風切羽 
2 次列風切羽 
3 大雨覆羽 
4 小翼羽 
5 中雨覆羽
6 肩羽
7 羽角(耳角) 
8 尾羽 

風切羽の羽軸は、外側に寄っており非対称形をしています。
これに対し身体を覆う羽毛、特に腹を覆う羽では羽軸が中央にあり、
毛先が綿毛状に広がって、保温効果を高めています。
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