
シマフクロウ(Blakiston'sOwl) の制作北海道だけに生息する、世界最大のフクロウ。魚食のフクロウ(世界的にも少数派)の生息地としては、 最北端になります。 制作に先立って、シマフクロウに関する資料に 可能な限り接し、具体的なイメージを確立します。 身近な鳥を観察するのも良い方法です。 様々な角度からスケッチすることも、 身体の構造を把握する上で役立ちます。 以前、釧路・根室で取材した資料も活用しました。 (残念ながら…野生のシマフクロウを 目撃した事は、ありません。) |
| まず、Shadeでモデリングを行います。 骨格図をもとに、プロポーションを決めます。 翼のモデリングでは、隙間や重なり具合に注意しながら、慎重に組み立てます。 鳥類の脚部は、外観上、ヒザが後ろに曲がっているように見えますが、 これはカカトの部分に相当し、ヒザは胴体の側面に、いつも折り畳まれています。 ヒトの姿勢に例えると、ウサギ跳びの姿勢に近くなります。 鳥類の祖先(恐竜との共通祖先)は長い尻尾、真直ぐ下へ伸びた脚を持っていました。 高度な飛翔に必要な軽量化のため尻尾を失い、バランスを取る必要上、 常にヒザを曲げて立つ(歩行中でさえ)ように進化しました。 この結果、地上での行動は著く制限されましたが、(ほとんど無防備になる) 飛び立つ際、曲げたヒザが力強いバネの働きをし、着地時はクッションの役目を果たします。 ![]() |
正射影法でレンダリングした画像を用意し、テクスチャ描きの下絵とします。 (Vue4上では[垂直マッピング]を使用します) 下絵はおおまかな形状、各オブジェクトの 位置関係のガイドに使えれば十分なので、 軽いデータでレンダリング後、必要な大きさに リサイズして使用しています。 ![]() |
Painterでテクスチャを描きます。ほとんどの場合[低い不透明度・大きなブラシ]から、 [高い不透明度・細いブラシ]へと移行しながら、 仕上げていきます。 ラフ・ワイルドなどの紙テクスチャを反映させるには、 コントロールパレットで、テクスチャスライダを より低い数値に設定します。 筆描きの効果が必要な時、[リキッド・粒]が便利です。 Painterにはユニークなブラシが沢山用意されていて 楽しいですが、ボケ足付きブラシ+リキッドが 絵具の使用感に近いです。 |
Vue4へLwo形式で取り込み、[垂直マッピング]でテクスチャを貼ります。 川岸の風景を作成し、大気を設定します。 シーンは、[ライト色][環境ライト色] [天空マップ色][太陽光への霧の影響(色)] これらのパラメーターを変えることで、 劇的に変化します。 初めに夕暮れの大気を設定しました。 しかし、これでは魚食のフクロウに特徴的な、 鋭い爪が影に隠れてしまいます。 (狩りの際、外側の一本が大きく回転して、"X"型になり、 魚を捕獲しやすくなっています。) 最終レンダリングでは、夜間のストロボ撮影をイメージした照明設定に変更し、 シーンを完成しました。 |
シマフクロウ 翼の構造1 初列風切羽2 次列風切羽 3 大雨覆羽 4 小翼羽 5 中雨覆羽 6 肩羽 7 羽角(耳角) 8 尾羽 風切羽の羽軸は、外側に寄っており非対称形をしています。 これに対し身体を覆う羽毛、特に腹を覆う羽では羽軸が中央にあり、 毛先が綿毛状に広がって、保温効果を高めています。 |