フィリップ・トルシエ


 日本代表監督と五輪代表監督を兼任し、1999年4月に行われたWユースではユース代表の監督までも勤めたトルシエ。しかし、その手腕には未だに評価が別れていました。
 Wユースでは、日本はFIFA主催の大会としては初めて決勝戦まで進出し、選手は結果的には準優勝でしたが、素晴しいサッカーを展開しました。
 確かに、ユースチームは長期間合宿を行い、戦術の浸透などが十分に計られました。怪我人が多くベストメンバーを組めないと心配されていた大会前の不安も、試合に出場した選手達はその穴を感じさせないどころか、自らの存在感を発揮し素晴しい活躍を見せました。
 しかし、五輪代表やA代表となると、条件なども違って来るでしょう。ユースでのサッカーがそのまま、上の世代でも出来るかといえばそれは簡単ではないはずです。しかし、五輪代表の選手達は少しずつですがトルシエの戦術を吸収し、トルシエも数多くの選手をテストしながら自分の理想とするチームを作り上げていきました。フラット3という攻撃的なシステム。複数のポジションをこなせる選手達の成長。采配に関しては、色々と言われる事もありますが、トルシエの功績は決して小さくはありません。
 日本はシドニー五輪予選を無敗で勝ち上がり、本戦でもグループリーグを突破。ベスト8という成績を残しました。これは、確実に日本サッカーが成長してきているという事の証明にもなります。
 五輪は終了しましたが、この世代の選手達は本当に才能豊かな選手が多く、今後の成長が期待されます。このシドニーでの経験をどれだけ次に活かせる事が出来るのか。シドニーで終わらず、大事なのはそれからです。今後の日本サッカーの躍進に期待したいと思います。

98年の日本五輪代表の記録
(親善試合、バンコクアジア大会等)


99年の日本五輪代表の記録
(壮行試合、シドニー五輪一次予選等)


2000年の日本五輪代表の記録
(親善試合、シドニー五輪等)


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