岡田ジャパンの布陣2


1998年

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親善試合(2月)

ダイナスティカップ '98(3月)

2002年W杯
   日韓共催記念試合(4月)

キリンカップ’98(5月)

下に描いた布陣の図はあくまでおおまかなものです。
実際の試合とは、選手交代やポジションなどが、若干異なる場合があります。





親善試合(2月)



     日本  3―0  オーストラリア
(中田、平野2)    



この時の出場選手の平均年齢 24.79歳


豪州戦  左の布陣が、日本がW杯出場を決めたあとの最初の試合であるアデレードでの、オーストラリアとの親善試合の際の日本の布陣です。

●岡田監督は、今回の遠征に去年の最終予選のメンバーの他に新たに数名の選手を加え、その力量をテストしようとしました。

●この試合では、初代表の柳沢、増田、そして今まで川口のサブとして出番のなかった楢崎が先発メンバーとして国際Aマッチ初出場を果たしています。また左サイドでは、服部も久々の代表復帰を果たしています。

●この時のオーストラリアは、国内の若手メンバー中心の編成でした。

●日本は、前半早々にコーナーキックから城の放ったシュートを、オーストラリアDFが手ではじき出し退場、その反則で得たPKを中田が決め、日本が先制します。

●その後、10人になったオーストラリア相手に日本は中盤を支配し、ボール支配率では完全にオーストラリアを上回ります。

●新戦力の柳沢は、守備面では持ち前の運動力で持ち味を発揮するも、前半は周囲との連携が合わずチャンスに絡めませんでしたが、後半になってくると、徐々に攻撃面でも持ち前のキープ力から積極的にシュートを放つようにはなりましたが、まだ本調子の本来の動きとは言えませんでした。

●増田は、日本が数的優位だった事もあり持ち前のドリブル突破や、状況に応じて効果的なパスも何本か見られましたが、柳沢同様、決して本来の動きではありませんでした。

●楢崎は1対1の場面でピンチを防ぐなど、再三の好セーブを見せましたが、ポジショニングなどの面で不安定な面が出てしまいました。

●服部は、前半は左サイドで出場し、守備には問題はありませんでしたが、持ち前のスピードのある突破は見られず、攻撃のチャンスに絡む場面はありませんでした。また、服部は後半は左のボランチのボランチにポジションを変えプレーしました。途中、山口が退場してしまった事もありましたが、中盤の底で積極的な守備を見せていました。

●他には、城が前半からキレのある動きを見せ得点こそなかったものの、再三チャンスに絡んで好調なところアピールしていました。また、その城に代わって入った呂比須も、強いキープ力と正確なシュートを放つなど随所にいいプレーを見せ、城同様チャンスに多く絡みました。

●中盤では中田が強いボディバランスでボールをキープし好パスを何本も通すなどうまさを見せ、増田に代わって入った平野も、再三の突破から2得点を挙げる活躍を見せます。

●DF陣では、右サイドの名良橋がタイミングのいい、思いきった攻撃参加が見られ、守備面でも特に大きな問題はなく、及第点の働きでした。しかし、センターバッくの井原、秋田のコンビは前年のW杯最終予選の頃に比べて安定感に欠け、失点はなかったものの人数的には劣るオーストラリア相手に、裏のスペースにパスを通されるなど、何度かピンチになりかける場面も見られました。

●この試合、オーストラリアが前半早々10人になってしまった事もあり、オーストラリアは強い組織力が見られず、日本は試合全体を通じて優勢に試合を進めていましたが、日本は攻守ともに決して満足のいく出来ではなく、岡田監督も満足のいく出来ではないようでした。

 





ダイナスティカップ 98'(3月)



日本  2―1  韓国
(中山、城)    

  日本  5―1  香港選抜
(中田2、名波、増田、呂比須)    

日本  0―2  中国



この時期の出場選手の平均年齢 26.00歳


ダイナスティ98  左の布陣が、日本で開催されたダイナスティカップ’98の時の日本の布陣です。

●ディフェンディングチャンピオンとして、大会3連破がかかっていた日本、岡田監督は大会前から、緒戦の韓国戦は勝負の試合、香港戦は攻撃に重点を置き、中国戦は守備に重点を置いた試合をしたいと、抱負を述べていました。

●日本の布陣は4―4―2、DFラインの顔触れは変わりませんでしたが、岡田監督は毎試合ごとに中盤とFW陣の顔触れを変えてきました。

●韓国戦では、城、中山の2トップ、中盤では出場停止の山口に代わり服部を起用、ダイヤモンド型の中盤のトップには北沢を起用しました。また、後半には平野や岡野も投入されています。また、この時はGKには国際Aマッチ2試合目の楢崎が起用されました。

●香港戦では、2トップは城と呂比須。ダイヤモンドのトップには増田、ボランチには山口を起用しました。途中交代でカズも起用されました。

 ●中国戦では、カズ、中山を先発で起用。中盤では、服部、山口、名波の3人が中盤の下がり目の位置にポジションを取り、中田が中央に着くという布陣が採用されました。

●今大会、日本はボランチの服部、または山口が中盤の底でプレーをすると同時に、DFラインに入り3バックを形成し、守備をするというシステムが取られました。

●また、チーム全体的にもそれほど強いプレッシングは見られず、コースを塞ぐ程度のチェックに留まりました。

●緒戦の韓国戦、雪で寒いこんディションの中迎えた、横浜国際総合競技場のこけら落しとなったこのゲーム、前半日本は名波のコーナーキック中山をヘディングで合わせて先制します。しかし、韓国もカウンターから、GK楢崎のミスもあり同点に追い付きます。後半も日韓双方一進一退の攻防が続きますが、終了間際の後半43分、再び名波のコーナーキックを城がヘディングで合わせて逆転、結局これが決勝点となり日本が勝利します。

●今まで勝負強さに定評のあった韓国ですが、この時はメンバーもコンディションも共にベストの陣容とはいい難いものでした。しかし、この試合では日本は、1対1の場面で韓国の選手に競り負ける場面が見られたり、相手のカウンターから危ない場面が見られるなど、特に守備面において課題がいくつも見られました。
 ともかく、岡田監督が勝負にいくと言ったこの試合、日本粘り強さを見せ勝てた事は収穫でした。

●続く香港戦、日本はいかにして流れの中で点が取れるか?という事を焦点に試合にのぞみました。
 日本は前半からボールを支配し、ゲームを優勢にすすめますがなかなか点が奪えません。前半半ば、中田がゴール前のFKを直接決めて日本は先制。しかし、その後、香港のカウンターからDFラインの裏を疲れ、川口と井原に連携ミスもあり失点。日本は一時、同点にされてしまいます。
 しかし、その後、増田がペナルティエリアにドリブルで切れ込んだ所を倒されてPK、そのPKwp中田が決め、日本再度突き放します。その後、コーナーキックからのこぼれ球を増田が押し込み追加点。日本は3―1で前半を終えます。
 なんとかセットプレー以外から点を取りたい日本ですが、サイドアタックなどなどの攻撃も実を結びません。コーナーキックのこぼれたところを名波がミドルシュートを決め追加しますが、またもセットプレー絡みの得点。その後、中田のセンタリングに呂比須がヘッドで合わせ5点目、これがこの試合唯一、流れからの得点でした。

●結局5得点で結果的には快勝でしたが、目的としていた流れからの得点が奪えず、やや不満の残る内容でした。

●第3戦の中国戦、日本はボランチの位置に3人の選手を配置し、守備のラインを下げるシステムでのぞみます。
 しかし、中国はこの時DFの選手を6人も起用するという守備重視カウンター狙いのサッカーをしてきます。また中国選手は選手個々の能力が非常に高く、攻守の切り替えが非常に速く、日本選手は位1対1ではほとんど勝てず、なんとか守備のカバーでボールを奪うといった感じでした。

●日本は、前半早々にコーナーキックから失点、その後はボールを支配し何度か惜しいところまでは攻撃はすすめますが、中国の固い守りもあり点が奪えません。後半にも日本は、中国に個人技から突破され失点してしまいます。その後、日本は守備ラインが下がったせいで、中国にスペースを与えてしまい、中国はぼールキープの時間が長くなります。また、日本がボールを奪っても中国の早めのチェックと、サイドが上がるスペースを塞がれてしまい、攻めてがほとんどありませんでした。

●結局、このまま試合終了。日本は得失点差で1位となり、ダイナスティカップ3連破を果たしますが、この中国戦はハッキリ言って完敗の内容でした。

●この大会では、中田が非常に存在感のある働きを見せていました。今大会、中田はほとんど攻めの起点にほとんどに絡み、その質の高いプレーは非常に高く評価されました。しかし、組み立てある攻撃が中田以外からほとんど生まれなかった、組織的な守備がほとんど機能しなかった、5人起用されたFW陣が十分に機能しなかったなど課題が多く見られました。










2002年W杯
日韓共催記念試合



日本  1―2  韓国
(中山)    



この時の出場選手の平均年齢 24.81歳


日韓戦  左の布陣が、ソウルで行われた2002年W杯日韓共催記念試合の日本の布陣です。

●韓国は、日本に連敗している為にこれ以上は負けられないという、意気込みで韓国国外からも選手を呼び戻すなど、ベストメンバーでのぞんできました。

●日本の先発は、カズや呂比須がメンバーから外れ、城も負傷していた為、柳沢と中山が2トップを組みました。中盤はダイヤモンド型で、当初トップ下のポジションにはこの時期Jリーグで絶好調だった森島が入ると予想されましたが、北沢が入りました。また、DFの右サイドには17歳の市川を起用され、最年少での国際Aマッチ出場を果たしました。

●この日の天候は、雨で気温も低くグランドコンディションもデコボコでかなり酷いものでした。

●前半、序盤は中盤で中田を中心にリズム良く素早くパスを回す日本のペース。韓国は、最初の頃はどちらかというと身体能力にまかせた攻撃が目立ち、日本のDFもまずまず安定していました。

●しかし、韓国の中田を始めとする中盤の選手や前線のFWの選手に対する激しいマークで、日本は点が奪えません。北沢などの中盤の選手も、速いチェックはかけるものの、ボールを奪ったあとミスパスが多く見られました。

●右サイドで抜擢された市川は、前半は思いきり良くプレー。タイミングのいい上がりと、正確なセンタリングを披露、プレッシャーのかかる国際試合でも堂々とプレーしていました。

●ところが、前半中頃になって井原が腰の辺りを痛めてしまい、小村と交代。その後から、日本の守備陣はマークの受け渡しや連携などで、やや不安定になり、中盤も徐々に間延びしてきてしまいます。デコボコなグランドのせいで、パスがうまく繋がらない場面もありました。

●日本は、リベロの位置にいた洪明甫(ホン・ミョンボ)に選手が飛び出してくるスペースを消され、更には間延びしてしまった中盤を攻め上がられ、左右にパスを展開され揺さぶられます。

●それでも、なんとか何とか韓国の攻撃を跳ね返してきた日本ですが、前半40分に左サイドを崩されて失点、前半0―1で折り返します。

●後半、日本はスタートは選手交代せずにのぞみます。後半も、序盤は日本ペース。再び、中盤で日本はパスが回せるようになり、徐々に中盤を支配再三ゴール前に攻め込みます。一方の韓国も、守ってからの速攻のカウンターで応酬、見応えのある攻防が繰り広げられます。

●日本は、相馬のシュートがポストに当たった所を柳沢が折り返し、中田がしゅート、最後それを中山が押し込み、日本は同点に追い付きます。

●その後、日本は北沢と柳沢に代えて、岡野と初代表の小野を投入します。しかし、岡野は韓国DFのマンマークを受け、走り込むスペースがなく、小野も中盤で高い個人技は披露しますが、周囲との連携が噛み合わず、十分に機能したとは言えませんでした。

●前半は元気だった右サイドの市川も、後半は疲れを隠せず、韓国の左サイド徐正源(ソ・ジョンウォン)や河錫舟(ハ・ソクジュ)の再三の突破を防ぐのに必死でした。時折、攻め上がってもミスパスをしてしまう場面が多くなってしまいました。

●日本の中盤の選手の動きが落ちてきてしまい、ゲームは再び韓国ペースへ。日本は、スピードのある韓国選手の突破に、再三冷や汗をかきます。

●後半、日本は左サイドの相馬が負傷しグランドを抜けてしまった事に、選手が気付かずにプレーを続行、しかもミスパスの連続で韓国の攻撃を跳ね返しても、再びクリアボールを韓国に取られるという悪循環が続きます。

●韓国は、相馬が抜けた左サイドを突破、最後は黄善洪(ファン・ソンホン)の個人技でゴールを決め、韓国再び追加点。結局、相馬はそのまま中西と交代しますが、この失点のシーンはハッキリ言って、日本イレブン全体が集中を欠き、ゲームを切らなかった為に起きた失点でした。

●日本は、終了間際に平野を投入しますが、時すでに遅しと言った感じ。結局、このまま試合終了で日本は敗れてしまいました。

●ダイナスティカップの中国戦よりは攻めを意識した戦術を敷いた日本したが、中盤での集中力を欠いたパスミスや、井原が抜けてしまった後のDFの不安定さなどを露呈。再び、課題が浮かびあがってきてしまいました。緩急の効かない攻め、グランド状態が酷かったので、ボーるが止まってしまいパスが繋がらなかったというのもありましたが、それは相手も同じ条件でした。
 初代表だった、小野、市川もルーキーとは思えない堂々としたプレーは見せていましたが、小野に関しては、出場時間が短くまだ何とも言えず、市川も後半のスタミナ集中面では、課題が残りました。 また、終了間際の平野投入や、好調だった森島を起用しなかった事など、岡田監督の選手起用にも疑問の声が挙がりました。
今日は何よりも、W杯を見据えた選手選考も兼ねていた日本と、日本にだけ負けられない!という執念の韓国の差を、再び見せつけられた試合でした。







キリンカップ’98



   日本  1―1  パラグアイ
(相馬)    

 日本  0―0  チェコ


この時の出場選手の平均年齢 24.74歳


キリンカップ1.1
 左の布陣が、W杯前の国内最後の試合となったキリンカップ’98のパラグアイ戦の布陣です。

●岡田監督は、この時期に来て、W杯で対戦する強豪を相手にした場合には、4バックでは難しいと判断、システムを3バックシステムを採用します。

●その3バックには、左に秋田、右に小村、そしてスイーパーの位置に井原が1人余る形を取りました。

●ゴールマウスは川口が守りました。川口は、セットプレーから1失点は喫しますが、それ以外はまずまず安定していました。

 ●3人の連携は、それほど悪いものではなく、また、相手のパラグアイがあまり攻めてこなかった事もあり、それほど裏を取られたりといった危ない場面はありませんでした。ただ、フィードの面で本来は右の位置でプレーをする事が多い秋田が、やや不安定な場面があり、時折、井原が秋田とポジションチェンジして、左の位置から前線にフィードしている場面見られました。

●中盤では、右に相馬、左に名良橋、中盤の底に山口と名波が入り、攻撃的な位置には中田が病気で体調不良だった事もあり、森島が起用されました。

●両アウトサイドの2人は、時折、サイドからの突破を計りますが、相手DF陣のマークに付かれると振り切れる事が出来ず、サイドからの攻撃はやや単調なものになっていた印象がありました。

●中盤では、山口はポジション取りが良く、中盤から相手をしっかりマークし、攻撃の芽を摘んでおり、守備意識の高さが伺えました。名波は、中田が欠場した事もあり攻撃の起点としても負担が大きく、きついマークもうけましたが、何度か好パスを出していました。久々に起用された森島も、豊富な運動力でボールを繋ぎ再三、ゴール前への突破を計りますが、パラグアイGKのチラベルトの攻守などもあり、ゴールはなりませんでした。

●前線の2トップには、城と中山が起用されました。2人ともよく動き周り、何度か突破を見せますが、相手DFの激しいチェックと前線への後からのフォーローが足りなかったせいもあり、ノーゴールに終わりました。城は、ボールをやや持ちすぎてしまう場面も見られました。

●前半、日本はパラグアイの右からのCKで、集中を欠きフリー選手に簡単にヘディングでゴールを決められてしまいます。1点を先制した事によりパラグアイは引いてしまい、日本は3バックシステムのまま、攻撃をしかけていかなければならないという状態に陥ってしまいました。

●日本は、ボールを奪ってから素早い攻撃をしかけようと、極力ワンタッチでボールを回そうという姿勢は見られたのですが、ややパスミスが目立ちました。

●後半、日本は負傷した小村に代わって斉藤、途中から森島に代えて伊東、中山に代えて呂比須を投入します。斉藤は右のストッパーとして無難にプレー。小村と遜色のないところを見せました。伊東は森島と同じ、前線の2列目のポジションで動き回りチャンスを作ろうと奔走しますが、やや周囲との連携の面などでも不安定でした。一方の呂比須は、高い個人技を見せ前線でボールをキープ、攻撃にためが作れるなど効果的な働きを見せました。


キリンカップ1.2 ●後半中頃になって、岡田監督は秋田に代えて平野を投入、システムを4バックの4―4―2に変更します。平野も中盤から、得意のミドルシュートを何本か放ちますが、枠に飛びませんでした。

●敗色濃厚となった終盤、ゴール前のFK、パラグアイの選手が壁を作ろうとゲームが中断したかに見えたその時、城が素早いリスタートから左サイドに走り込む相馬にパス、相馬はペナルティエリアに切れ込み右足でシュート、これが決まり審判もゴールと認め、日本は土壇場で同点に追い付きます。

●試合は、そのまま1―1の引き分けで終了。日本は、3バックシステムはまずまず機能していた感じですが、セットプレーから失点を喫してしまったというミス、守備に人数を割いてボールを奪ったはいいものの、そこから攻撃に移る際に前線に人数が足りない等の課題が見られました。また、中田不在時の攻撃の組み立ての少なさも、気にかかる内容でした。




キリンカップ2.1  左の布陣が、第2戦のチェコ戦の布陣です。

●中盤には中田が復帰、また3バックには第2戦で負傷した秋田、小村に代わり中西と斉藤が入りました。

●中田が戻ってきた事で、日本の攻撃陣はやはりバリエーションが豊かになりました。また、中田自信も自ら前線に切れ込んでいくなど、攻撃的な姿勢が見られました。ストッパーの中西、斉藤も体を張った守りで、チェコの攻撃陣を完封、守備に関しては及第点の働きを見せました。

●前線の2トップにはやはり、再び、城と中山が起用されました。2人とも第1戦の時よりは動きにキレがあり、前線に切れ込む動きも見られましたが、守備を固めてきた得点を奪うまでには至りませんでした。

●GKは再び川口が起用され、第1戦同様に安定した守備でゴールマウスを守りました。また、前線へのフィードも素早く正確でした。

●前半から、日本は身体能力で勝るチェコに何度も攻め込まれますが、3バックを中心に安定した守備を披露、危ない場面はほとんどありませんでした。

●しかし、ボールを奪った後、前線に1人が足りないという状況は変わらず、中田が入った事で第1戦よりはチャンスは増えたのですが、チェコGKを中心とした守備の前にノーゴールに終わります。

●両サイドの相馬、名良橋も第1戦よりは突破が見られ、サイドからの攻撃も何度かありましたが、センタリングが不正確であったり身体能力に勝るチェコ相手に、攻撃陣は沈黙してしまいます。


キリンカップ2.2●日本は、後半、中山に代えて小野を投入。名波の位置を下げ、城の1トップという布陣を敷きます。

●中盤を厚くした事で、日本は素早いチェックが少し機能するようになりますが、前線での城の動きがやや単調だったせいもあり、攻めてには欠きました。

●小野は右の中盤の位置に入りチャンスメークに徹しますが、もう少し自分で行く動きが欲しいところでした。

●1トップという事で2列目からの飛び出しが重要でした。小野のワンタッチパスから中田が切れ込み会場が湧く場面も見られましたが、やや時間が短い感じでした。


キリンカップ2.3 ●後半、岡田監督は相馬に変わって呂比須を投入、中西を左サイドに回し、第1戦同様に4―4―2のシステムを取り、攻撃的な布陣を取ります。

●終盤、疲れと引き分けでも良しとするチェコが引いてきたせいもあり、日本は中盤でボールをキープ出来るようになります。山口のスルーパスから呂比須が走り込みシュートを放つなど、チャンスも見られました。やはり、この試合でも呂比須は高い能力を見せ、存在感をアピールしていました。

●しかし、結局、試合はこのまま0―0で終了。日本は引き分けてしまい、通算成績は2分け。キリンカップ優勝は通算1勝1分けのチェコに奪われてしまいました。

●この大会を通じ、岡田監督が用いた3バックシステムはとても堅く安定したろころを見せ、一応の岡田監督の目指しているサッカーは出来ているようでした。センターバックとして起用された、秋田、小村、斉藤、中西は誰もが安定した守りを見せていました。

●しかし、そうした厚い守備でボールを奪った後、攻撃に移った時に前線に人が足りず、如何にして素早い攻撃から相手を崩すかが大きな課題として残りました。W杯の強豪を相手にした場合、90分間守り通せる可能性は見えてきましたが、点を奪えるかどうかはハッキリ言って微妙な印象です。

●W杯フランス大会まで、あと3週間あまり、日本代表には決して悔いの残らない試合をして欲しいと思います。






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